地球温暖化や大気汚染などの環境問題を国を越えて地球全体でとらえるために、人工衛星による観測は重要な役割を担っている。近年ではより地表に近い対流圏の気体の微量成分を人工衛星から観測することのできるセンサーが次々に打ち上げられており、当研究室ではそれらのデータを利用して温暖化や大気汚染の解明についての研究を行っている。
大気中にある微粒子(エアロゾル)には、海塩粒子・土壌粒子などのほか人為起源のものなどもあり、気候や環境に大きな影響を及ぼすと言われている。
当研究室では紫外域センサーを使用したエアロゾル導出アルゴリズムを開発し、黄砂の解析研究を行っている。
地球環境観測衛星に搭載された、可視・赤外波長帯に感度を持つ受動式光学センサによる観測データを解析することにより、地球大気における雲特徴量の分布を導出することを目標にしている。
このために、人工衛星で観測された画像データから、雲の特徴量を抽出するアルゴリズムの開発を行っている。
大気中の成層圏オゾン(O3)は有害な紫外線から地球上の生物や生態系を守るという重要な役割を果たしている。しかし人工的な化学物質の影響により成層圏オゾン量は減少し、南極上空のオゾンホールの存在が人工衛星の観測により明らかにされた。
当研究室では、日本の地球観測衛星ADEOSに搭載されたILASセンサーによって観測されたデータの解析や数値モデルによる解析を通じて、成層圏におけるオゾン破壊メカニズム解明についての研究を行っている。