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研究紹介 船舶観測データ解析によるエアロゾルの研究

大気中に浮遊している微小粒子(塵)の事をエアロゾルと呼びます。 このうち、広域海上エアロゾルについての研究事例を紹介します。

私達の研究グループでは、 南極観測船「しらせ」に搭載された太陽光・天空光観測装置で得られたリモートセンシングデータを解析することにより、海上に存在するエアロゾルの広域分布の把握に努めています。

南極観測観測船「しらせ」は 毎年11月中旬から翌年の春まで東京から南極昭和基地までの間を往復しています。


図1 海上自衛隊横須賀基地に停泊中の南極観測船「しらせ」。


太陽や天空から到達する光の強さ(放射強度)を観測する測器にはいろいろな種類がありますが、 南極観測船しらせに搭載されているものはスカイラジオメータと呼ばれます。 太陽の動きを自動追尾する機能があります。


図2 スカイラジオメータが搭載された観測デッキ。


太陽や天空から届く光は、大気中に浮遊するエアロゾルによって減衰するため、放射強度を調べることで、大気の混濁具合を調べることができます。


図3 「しらせ」のマストを背にしたスカイラジオメータ。


この研究は国立極地研究所との共同研究により行われています。