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AERONET DRAGON プロジェクト観測データ解析によるエアロゾルの研究 大気中に浮遊している微小粒子(塵)の事をエアロゾルと呼びます。 このうち、AERONET DRAGON観測プロジェクトによるエアロゾルについての研究事例を紹介します。 2012年2月から同年5月までアメリカ航空宇宙局(NASA)の主導の下、 Aerosol Robotic Network / The Distributed Regional Aerosol Gridded Observation Networks - Asia (AERONET DRAGON Asia) 観測プロジェクトが、日本・韓国・中国を中心に実施されました。 その一環として、本学にも観測装置が設置されました。 この観測データから大気中の塵(エアロゾル)の種類や量を推定する事が出来ます。 ![]() 図1 奈良女子大学G棟屋上に設置された太陽光・天空光観測装置。 私達の研究グループでは、視程観測データの解析を行っています。 ここで、視程とは地表面付近の大気の混濁具合を見通しの距離で表したものです。 通常、視程は雨や霧によって悪化し、交通機関に影響を与えます。 また天気が良い場合でも、大気汚染に伴うエアロゾル等によっても悪化し、健康被害をもたらすことが懸念されています。 そこで視程観測と地上観測器から得られるエアロゾルの情報を組み合わせて、特に人間生活に影響の大きい下層大気の環境について研究を進めています。 ![]()
図2 奈良女子大学G棟から観た生駒山。
この共同観測プロジェクトは、アメリカ航空宇宙局(NASA)が中心となって行われました。 奈良女子大学は、国内の研究グループの一員として共同研究に参加しました。 |