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2016/11/11: 奈良女生対象の特別講演会(金星探査機「あかつき」で金星大気の謎に迫る!)の御案内(12/22開催予定)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所(ISAS)によって2010年5月21日に打ち上げられた日本初の金星探査機「あかつき」は、今年の春から本格的な観測を開始しています。本講演会では、本学の学生の方々に日本の惑星探査の素晴らしさを知っていただきたく、あかつき電波科学チームにおいて中心的な役割を担っている若手研究者の安藤紘基博士(京都産業大学)をお招きして、あかつきがどのように金星の謎を解明しようとしているかについてご講演いただきます。

電波科学では、探査機から発信する電波を用いて金星大気や太陽風などの様々な観測を行なうことができます。あかつき電波科学チームにおいて、安藤博士は受信された電波信号の複雑な処理を担当されており、実際の惑星探査の現場で研究者がどのような仕事を行なっているのかを経験談を交えながらお話しいただきます。

また、金星大気で大きな謎となっているスーパーローテーション(4日で金星を1周するような超高速風)や、いまだにほとんどわかっていない大気循環の全容、そして地表を全く見通すことができないほど分厚い雲層の生成・維持機構などについて、わかりやすく解説していただく予定です。

(なお、本研究室の野口助教は、同様の手法で得られた米国の探査機データを活用して火星大気の研究に取り組んで来ました。今年春からは、あかつき電波科学チームに正式に参加し、新たに金星大気の研究も推進して参ります。)

講演会詳細

日時:2016年12月22日(木) 16:20~17:50(5コマ目)
場所:奈良女子大学G棟2階 G203教室
講演者:安藤紘基 博士(京都産業大学・JAXA/ISASあかつき電波科学チーム)

※奈良女子大学の学生であれば、学部・学年を問わず、どなたでも参加できます。事前の申込は不要です。直接、上記の会場にお越しください。

講演会チラシ(PDFファイル、292kB)